工法紹介 吹付床版下面増厚工法
(NETIS登録番号:KK-980085-A)
工法概要
吹付床版下面増厚工法は、床版や桁などの既設構造物のコンクリート表面に鉄筋等の補修・補強材を配置して、ポリマーセメントモルタルを吹付けることにより、増厚して既設コンクリートと一体化し、耐荷力や耐久性の向上を図る工法である。適用範囲
設計荷重の改変による耐荷力不足や輪荷重による疲労劣化により、損傷した道路橋RC床版や梁の補強。その他トンネル、ボックスカルバート等のRC構造物の曲げ及びせん断補強。特徴
- ポリマーセメントモルタルを吹付けることにより、増厚して既設コンクリートと一体化し、耐荷力や耐久性の向上を図ることができる。
- 道路橋床版の下面を増厚補強した場合、既設床版と増厚部が一体化し、補修・補強材が引張力を負担するため、既設鉄筋応力、たわみを低減させ、耐荷力の向上を図る。
- 床版の版機能を回復させ、疲労耐久性も大幅に向上させることが可能である。(輪荷重走行試験により確認)
- 床版下面増厚工法は、ポリマーセメントモルタルを吹付け施工できるため、従来のコテ塗りによる人力増厚施工と比較して施工性・経済性の改善が可能である。

道路橋床版下面増厚補強例
施工フロー及び現場状況写真
![]() 1. 既設床版損傷状況 |
![]() 2. 下地処理状況(バキュームブラスト) |
![]() 3. 補強鉄筋組立完了 |
![]() 4. ポリマーセメントモルタル吹付け状況 |
![]() 5. 完了 |